間違いなく、いままで読んだ歴史エッセイの中で最高峰に属する。珠玉の論考集だ。
筆者はわたしと同年代。こんな碩学が同世代にいることを誇らしくすら思う。
歴史学者として地震に真正面から取り組むべく、茨城から静岡に研究拠点をうつし、日々、東南海を襲った、明応、宝永、安政の大地震、大津波の記録(古文書)、伝承を探し、解読している。
いつかかならず襲う、その日に備えるべく歴史学者の持つ能力を最大限に発揮する。その矜恃に、感嘆する。
稚拙ながら、流通のあり方を問い続ける身もまた、社会に貢献するとはなにかということを明確にしなければならないと感じる。
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