更新日:2014年1月28日
3月の定例セミナーは、「商品分類」改革セミナーです。小売・流通業が店頭を通して消費者に提供できる最も重要な付加価値は、「使う立場、買う立場」に立った商品群と商品の再編集活動です。つまり商品分類の強化によって、「新しい使い方」「新しいライフスタイル」「関連購買」を提案することで、「便利な買物の場」を実現することは、競合優位に立つための非常に重要な差別化戦略です。
また、商品分類を見直して、買いやすく選びやすい「定番強化」を実現することで、用途・機能の欠落がなくなり、売上の機会損失を防ぐことができます。さらに、同時に使うもの、同じ場所で使うものが関連陳列されることで、関連購買が促進され、粗利ミックスが実現でき、カテゴリーの粗利改善にもつながります。商品分類の最適化は、有名NB品の低価格競争という消耗戦の戦いから脱却し、「非価格競争」の土俵に立つためにも不可欠の技術です。
今回は、月刊MDで昨年何度か提案したCDT(カテゴリー・デシジョン・ツリー)という、カテゴリーマネジメントに不可欠の技術体系を、実際のCDTの事例研究を元に、分かりやすく解説します。CDTは、定番強化、カテゴリー強化のための製配販の協働にとっても重要な論理と技術です。
CDT開発の論理と技術の構築のために、月刊MD2013年12月号で原稿を寄稿していただいた藤本匡弘先生(別紙原稿参照)を特別講師に招き、食品部門の稼ぎ頭の「菓子カテゴリー」を中心に、CDT開発による需要創造、生産性向上、粗利改善の論理と事例を解説していただきます。
重要なテーマですので、ぜひご参加いただけますようご案内申し上げます。
[13:00~14:45] 第1講座「商品分類」改革で狭小商圏でも売上を増やす
ニュー・フォーマット研究所 代表取締役 日野 眞克
買う立場、使う立場に立った商品の再編集活動で買上点数を増やす
○TPOS開発で関連購買を促進
○ワイドアソートメントの論理と技術
○リミテッドアソートメントの論理と技術
○デブスアソートメントの論理と技術
○CDT開発による定番強化の製配販の協働プロセス (その他)
[15時~16時]第2講座 新需要を創造するCDT(カテゴリーデシジョンツリー)の成功事例
月刊マーチャンダイジング編集部 鹿野恵子
用途・機能の欠落を防ぎ、新しい発見を生み出すCDT開発
○大分類→中分類→小分類の設定の方法で、「売れ方」が変わる
○お客にとって買いやすく選びやすいCDTの成功事例
○限られた売場面積で生活、ライフスタイルを提案するリミテッドアソートメントの事例研究 (その他 )
[16時10分~17時30分]第3講座 需要創造と粗利改善を両立させるCDT開発のススメ
いわき経営コンサルタント事務所代表 中小企業診断士・公認システム監査人 藤本匡弘先生
生産性の概念から、CDTの切り口にアプローチする
○人時生産性の計数的、精神的理解
○価格の効用(価値);Massであるべき定説
○生産性を向上させるための作業能率の概念と標準化
○仮説実験・検証のためのCDTの決定アルゴリズム
お申込み、お問い合わせは、 seminar[at]gekkan-md.com までお気軽にどうぞ。