マーチャンダイジングと
アソートメントの意味
マーチャンダイジング(MD)とは、「商品化計画」と訳される。メーカーがつくった製品(プロダクツ)の物流方法、棚割、売り方(陳列方法、販促など)、値付け、棚割(商品構成)、商品分類などを決定し、製品を商品(マーチャンダイズ)に変える活動全般を指す。
多くのメーカーや生産業界と取引のある小売業・卸売業のMD活動でもっとも重要な技術のひとつが商品分類(アソートメント)である。
アソートメントとは、さまざまな業界に属する商品を、使う立場、買う立場の顧客視点で、「再編集」する活動のことである。多くの商品を取り扱う小売業・卸売業が、生活者に提供できる最大の価値であるといっても過言ではない。
アソートメントの基本は、TPOS分類である(図表1)。同じ時に使うものを近くに陳列する、同じ場所で使うものを近くに陳列するなど、使う立場、買う立場で商品を再編集し、選びやすく、買いやすい売場を実現するMD活動の根幹の技術である。
TPOS分類を売場レイアウトに落とし込む際に重要なことは、「通路の両側関連」で商品を配置することである。通路の両側関連によって、関連購買、衝動購買を実現することができる。
店頭で「潜在需要」を創造し
新市場・新定番をつくろう
今月号の特集は、 「フェムケア」という女性の悩みを問題解決する新定番づくりの提案である。
アソートメントのもうひとつの技術が、………続きは本誌をご覧ください