AIを活用した「業務効率化」と 「買物体験の革新」の両方が進む!

AIが変えるもの
業務効率化と単純化・標準化

 AI活用で変わることの第1は、「業務効率化」である。業務効率化に関しては、いわゆる事務作業、単純作業はAIに代替されることは間違いないだろう。
 たとえば、当社のような零細企業では、AIの活用によって経理、総務などの間接部門は不必要になった。
当社に経理部という部署は存在しない。いわゆる事務作業的な経理作業はすべてAIで業務システムをつくればできるからだ。
 もっと大きな組織でも、事務作業、単純作業はAIとロボットにどんどんシフトしていくだろう。
 先月号で紹介したウォルマートの「エデン」という生鮮の鮮度管理システムは、生鮮食品の画像変化による鮮度劣化データを数値化して、AIに学習させている。
 同時に生産地、物流センター、冷蔵トラック、店舗の在庫データを一元管理してAIに読ませることで、たとえば物流センターのリンゴの写真を画像検索すると、AIが配送ルートを自動で判断して決定する。
 たとえば鮮度レベルの低いリンゴは、最優先に物流センターから出荷し、一番近い店舗に配送するようにAIが指示する。冷蔵トラックの温度が上がると、AIが配送ルートを近くの店舗に自動変更する。
 また、完熟したメロンが物流センターや店舗にあれば、「完熟した美味しいメロンがありますがいかがですか?」と顧客のアプリにプッシュ通知するといった販促も、AIでオートメーション化している。
  また、目利きの職人が判断していた青果の鮮度劣化のスコアも、AIが画像で鮮度を判断し、値下げ指示も自動的にAIが判断する。しかも、生鮮食品に付けられた電子棚札の売価が数分で変わり、生鮮の値下げ作業が劇的に減少した。
 このような「AI値下げ」のような仕組みを導入すると、目利きという職人の技術に依存しないので、作業が単純化・標準化(簡単に誰でもできる)し、ローコストオペレーションに直結する(図表1の7)。

単純作業は効率化するが
現場の人材の質の高さは重要

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